●HDDからLINUXのデータを救出する方法
 
なんらかの理由でLinuxが起動しなくなった場合、RescureCDからHDDのデータを抽出する方法をメモ書きしておきます。今回は、FedoreCoreでマウントしましたが、他のLinuxでも共通だと思います。まず、rescureモードで起動します。
 
# boot: linux rescue
 
言語は、日本語を選択しました。ネットワークの接続もできるので、環境にあった設定を行ってください。今回はDHCPで自動取得しました。
 
シェルの画面になったら、読み込みモードでHDDをマウントします。
今回は、予めfstabをのぞいて、HDDのデバイス(/dev/sda3)をチェックしておきました。
/に「fc」というフォルダを作成して、そこにマウントさせます。このとき作成されたフォルダは、RAMディスク上に作成されます。
 
# cd /
# mkdir fc
# mount -r /dev/sda3 /fc
 
これで読み込みモードマウントされます。
もし、/devにデバイスファイル名が表示されていない場合は、以下のコマンドを使って作成します。
 
# mknod /dev/sda3
 
ここで、別のハードディスクを用意できる場合は、書き込みOKモードでマウントし、cpコマンドなどで、必要なデータを抽出してください。
今回はネットワーク接続が完了しているので、sshを使ってファイルを別のマシンに圧縮しながら転送します。今回バックアップの対象にしたのは、/usr/local/src/です。
 
# tar clvf - /usr/local/src/ | ssh username@192.168.1.3 'gzip > /tmp/backup.tar.gz'
 
今回はリモート先のgzipを使って圧縮していますが、圧縮の必要が無い場合は、
gzipをcatに変更し、拡張子を.tarに変更してください。