●Sendmail-8.12.10にバージョンアップするときの手順
 
RPMパッケージでインストールされているSendmailをソースからバージョンアップします。
まず、http://www.sendmail.org/jp/ここから新しいSendmailをダウンロードします。今回は、8.12.10を使うこととします。
 
コンパイルをする前に、「smmsp」というユーザを作る必要があります。ユーザーIDと、グループIDは25が推奨されています。シェルは持たせないようにしときましょう。
# groupadd -g 25 smmsp
# adduser -u 25 -s /bin/false -g smmsp smmsp
 
ダウンロードできたら、目的の場所にアップロードし、展開します。
# cd /usr/src/
# mv /$HOME/Download/sendmail.8.12.10.tar.gz ./
# tar zxv sendmail.8.12.10.tar.gz
# cd sendmail-8.12.10
 
展開したフォルダに移動したら、コンパイルの作業に入ります
# sh Build
 
動いているSendmailをここで停止させます。
# /etc/rc.d/init.d/sendmail stop
 
そしてインストールします。
# sh Build install
 
エラーが出なければ、Sendmailを起動します。
# /etc/rc.d/init.d/sendmail start
 
と、ここまでは順調なのですが、Sendmailが起動できずにあたふたしてしまいます。w;゚ロ゚)w
そのときのエラーは、AutoRebuildAliasesがどうのこうのって言われたので、sendmail.cfを編集します。以下はSendmail.cfの以下の部分をコメントアウトします。
# 2004_10_16
# automatically rebuild the alias database?
# NOTE: There is a potential for a denial of service attack if this is set.
# This option is deprecated and will be removed from a future version.
# O AutoRebuildAliases
 
ちなみにAutoRebuildAliasesというのは、
 
「必要に応じて sendmail が発生して別名データベースを再構築するのにこのオプションを使います。このオプションを設定するとオーバーヘッドが増えるのでお勧めしません。」
hpさん参考http://docs.hp.com/ja/B2355-60104-04/sendmail.1M.html
 
ということなので、コメントアウトしといたほうが良いようです。
 
sendmail.cfを保存して再度Sendmailを起動してやるとOKです。
CGIなどのフォームメールを利用している場合は、
Oct 16 11:09:31 xxx sendmail[xxxx]: 省略 /var/spool/clientmqueue/
Oct 16 11:09:31 xxx sendmail[xxxx]: 省略 : Permission denied
 
などとエラーがでてメールが送信されないことがあります。
その場合は、権限、オーナー、グループを変更してあげましょう。
ついでに、mqueueの属性も変更しておきましょう。
●clientmqueue
権限:770
オーナー:smmsp
グループ:smmsp
●mqueue
権限:700

# chmod 770 /var/spool/clientmqueue
# chown smmsp:smmsp /var/spool/clientmqueue
# chmod 700 /var/spool/mqueue
 
これでメールを送信たり受信したりして、maillogにあやしいlogが残らなければOKです。